政教分離など名ばかりのアメリカの実態に切り込むドキュメンタリー。
国民の四分の一にまで登るキリスト教福音派。彼らの子供向けキャンプを通して、イスラム教原理主義者になぞらえるようにキリスト教原理主義者とも言われる彼らとジョージブッシュ政権の繋がりや、子供への異常な洗脳教育の現場が赤裸々に描かれる。
登場する人々は皆現状に何の疑問も感じていない普通の人間なのが歪に感じた。
神を見たと涙を流し宗教の為に命を捨てて戦うという少年は普段は子供らしい一面を見せ、大人は当然の真理としてインテリジェントデザインを子供に教え、進化論を否定する。
日本ならタブー中のタブーでありあまり確かな内部情報を知りえない宗教と政治。僕のような何の信教もない人間には痛々しい程に強烈だった。
海の向こうの国の話だから、と切り離さず自らの足元もこの様な実態が横行しているのだろうと考えていかねば気付かないうちに大きな波に呑まれてしまうと思った