たく

スターダスト・メモリーのたくのレビュー・感想・評価

スターダスト・メモリー(1980年製作の映画)
3.7
冒頭でサイレント風の列車シーンのシュールさにちょっと身構えたところで、コメディ映画監督の意欲的な実験作のラストと分かる掴みがいいね。

全編通して強迫神経症的に恋人にひたすら話しかけるいつものウディ・アレンがとにかく騒がしく、街を歩けばひっきりなしにファンから声をかけられ、セリフの応酬にとても字幕にできそうにない。U-NEXTで日本語吹き替えバージョンしかないのはそのせいかな?

劇中映画パートと現実パートが交互にやってくるけどだんだんどっちだか分からなくなって来て、ラストでメタ視点に収斂するのがいかにも洒落てる。

自分はどんな映画を撮るべきなのかって自問自答するのがウディ・アレン版「8 1/2」みたいで、そこにどう女性を愛すべきかっていう葛藤が加わった感じ。
シャーロット・ランプリング綺麗だなー。
たく

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