このレビューはネタバレを含みます
食堂のトメさんを中心に描いているので、ほかの戦争映画よりも隊員たちの生活が描かれているように感じて、とても苦しかった。
「女は泣けるけど男は泣けないんだ」という台詞もとても刺さったし、何より隊員だけでなく彼らを支える女学生やトメさんたちの「止めることも慰めることもできない」という苦しみが伝わってきて、見ているだけでもとても苦しかった。多部未華子の涙が純粋すぎて余計苦しくなった。
贔屓目もあるとは思うけど、河合(中村友也)の役が一番涙が止まらなかった。
「死ぬってどういうことなのかな。死んだらみんな、僕のこと忘れちゃうのかな」「僕はまだ19歳だから、残りの30年の寿命、おばちゃんにあげるね」「僕、死んだら蛍になって帰ってくるね。そしたらどこにでもいけるでしょ」
本当に胸が締め付けられた。