ハマチェーテearth838

人情紙風船のハマチェーテearth838のレビュー・感想・評価

人情紙風船(1937年製作の映画)
3.5
BRUTUSの山下達郎特集で「この映画が私のオールタイムベスト。言うならフリースタイルラップである」
という謎なインタビュー記事が気になって観ました戦前の白黒時代劇。
なんと時代劇なのに、殺陣チャンバラはゼロ。

あるのはジャパニーズスラム街みたいな長屋で、もがくチンピラ新三と、働き手を探す海野。淡々とこの二人の成り行きを見守る。


撮り方も印象的で、まるで片目で江戸時代の街中を覗いてるような。
飲み会シーンは、ドキュメンタリー番組の印象をうけた。それくらい不思議なリアリティーがある。この映画。

圧巻はエンディング。
実は私もまだ消化しきれていない。
なぜ?がわからん。
そんな幕切れ。。
どんな気持ちだったんだろう。


とりあえずフリースタイルラップとはなんだったのか、、
僕が思うにあまり媚びることなく、その場の雰囲気や感情に任せてアートを作る感覚なのかなぁって思った。