あまりにもリアルな青春。
何も持たず何者でもない若者の退廃がそのまま映し出されている。
パルプ・フィクションのオマージュ。
社会の変化と対象的な二人。
無気力だけど野望はある。
北京オリンピックが決まって周りが大騒ぎでもなんの反応もしない。
世の中は進んでいくのに、自分たちは何も進んでいない。
ここではない何処かへいきたいけど、何処にもいけない閉塞感。
「長生きは無用だ 30歳でいい」
たびたび出てくるバイクのように走り続けないといけないが、砂利にはまるシーンのもどかしさとか、最後エンストしてしまうところとか、それをあっさり捨てるところとか、この映画を象徴してるようだった。