りか

ゴースト・ハンターズのりかのレビュー・感想・評価

ゴースト・ハンターズ(1986年製作の映画)
4.4
この映画やばい。なんだこれ。いつも映画見て「失禁するくらいすごい!」とかぬかしてますが、「あ…ちょっ…(マジで失禁したかもしれん)」と思った映画はこれくらい。抱腹絶倒。ショーウィンドウのギターを眺める少年を見つけたらそっとこのDVDを送りたい。これ見たら欲しかったギターのことなんて頭から吹っ飛ぶからさ。

主人公は脳筋トラックの運ちゃんジャック。彼の親友の中国人ワンは中華系自称魔王のローパンに婚約者を拐われてしまう。ジャックとワンは彼女を取り戻す為に魔王に挑むが‥‥というオカルトカンフーSFアクション(謎)

ラスト20分くらいからが怒涛にやばいのでそれまではくだらないけど我慢して見てほしい。無駄なキャラも無駄な展開も無駄に多いけれどこっから面白くなるから。
特に霊能力者エッグとローパンとのサイコキネシス代打バトルのシーンはすでに崩壊していた腹筋をもはや再生不能に追いやるレベル。マジで。笑いすぎて、鳥肌たちすぎて顎も膝もガクガクよ。そんでもってジャックとローパンの対決シーン。ナイフ投げのあの切り返しって「エレベーターが落下しても地面に衝突する寸前でちょっとジャンプすればノーダメージだよね?」というレベルの中二病理論をリアルで体現してるよね?ねぇ?そもそもローパンってラスボスじゃなかったの?アッサリ感で笑かしてくるのやめてほしい。呼吸器系が展開においつかない。

潤沢な資金を得てしめしめと中二病映画を作ってしまうカーペンター先生。その後映画が大コケしてしばらく干されたカーペンター先生。干されても低予算でも良質な映画を作れるから無問題なカーペンター先生。
大好きです。一生ついていきます。

映画としてはアレなので万人には勧めにくいですが、辛い時があったときにはおすすめしたい映画。
りか

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