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まわり道のkirinのレビュー・感想・評価

まわり道(1974年製作の映画)
3.1
風任せに生きている人たちが、ちょっとした触れ合いを求めて集まっては自分の道へと去って行く感じ。

原題はFalsche Bewegung 直訳すると「誤った行動」か? いろんな意味に取れる。映像表現の割合が多いので、分かったようなそうでないような気持ちだ。

しかし、収容所でユダヤ人殺しの状況に接していた元ナチスの人は、戦後、悪夢にうなされているのだなということは伝わってきた。鼻血の場面が長くて不快に思ったが、終盤にも出てくるので、その人が抱えているストレスを表しているのだろう。

気ままな主人公なのだが、ガラスを割ったり、少女に手を出してビンタする場面は気分が良くなかった。

でも、最初の平原と最後の山の景色がよかった。

物語は淡々としていてゆっくり進行するので、疲れていないときに見るのがオススメ。
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