ま

イヤー・オブ・ザ・ドラゴンのまのレビュー・感想・評価

3.4
マイケル・チミノ監督、ミッキー・ローク主演のクライムヴァイオレンス映画。

主人公・ミッキー・ローク演じる刑事がニューヨークのチャイナタウンにやってくる。町はマフィア達に金と暴力で支配され、警察官も汚職で腐敗しまくり。そんな腐った町を荒くれ者の刑事が取り締まる!

一方マフィアも下克上があり、グイグイきていた若手がボスの座を奪い、更に組織を凶暴化させていく。

荒くれアメリカ人刑事VS凶暴チャイニーズマフィアという面白すぎる構造。


ヴァイオレンスな描写も本作の売りの一つ。銃撃戦やら殺し屋やら物騒なモノが次々と登場し、主人公も度々命の危険にさらされる。序盤中華レストランでマシンガンぶっ放しまくって一般人も巻き込まれるシーンはなかなかのインパクト。

昭和感満載な映像や激しい銃撃戦は香港映画の傑作「男たちの挽歌」を、チャイナタウンに一人のアメリカ人という絵面は「ブラックレイン」を彷彿とさせるような…(あちらの舞台は日本だけど)

犯人逮捕に執念を燃やす主人公がはじめは暴走気味だったけど、後半は周りと力をあわせ問題を解決していく人情要素もあり。

ギャング、ヴァイオレンス、アクション、人情と好きな要素が揃った映画なんだけど、内容が内容なだけに中国では上映禁止になったそうな。
ま