せいけ

イゴールの約束のせいけのレビュー・感想・評価

イゴールの約束(1996年製作の映画)
4.7
ドキュメンタリックな手持ちカメラからなるサスペンスと俳優が醸す演技に驚かされる
ダルデンヌ兄弟の手腕は既に初期作にして確立されていると感じた
イゴールと父親の関係性の脆さというか危うさが見ていてきつい
もはや搾取とも言うべき関係性でイゴールの可能性が父親との生活によりどんどん狭まっていく
父親は父親なりの愛情を全く持っていないわけでもないのがより厄介に感じた
重要な事柄を引き延ばした末のあの展開に気持ちの持って行き場を見失うような感覚だった