社会問題を、生焼けのままに構造(社会問題)として扱うのではなく、個人の風景に引き寄せながら、実存(個人の切実さ)へと昇華させてこそ、暗喩(メタファー)や象徴(シンボル)を通して、その語りに僕たちの心…
>>続きを読む弱者を食い物にする人は古今東西どこにでもいる。目を背けてはいけない。無くす事ができない現実が苦しい。イゴールが時折見せるあどけない表情が痛ましい。それを捉えられる稀有な監督。世界は残酷である事をまざ…
>>続きを読む個人的には凡と感じてしまった。
入り込むような感覚にもなれず、淡々と第三者として一歩引いた視点で状況を記録しているだけ、というような、あまり感情の機微を写し出すような撮り方もされていない感じを受け…
「警察へ行って」
「ダメだ、親を密告する気はない」
「主人を探すだけ。早く警察へ!」
「不法滞在者なのに?」
毒親との決別と旅立ち
ああ、、重いなぁ、、、
ずっと見たかった映画だったけど、想像以…
《弱いものは弱いものを食い物にする》
ストレートなドラマです。余韻が激しく残る。
雑踏と駅の音に茫然となるエンドロール。
息遣いが聞こえる手持ちカメラによるドキュメンタリー風のこの作品。
「生き…
ベルギーの移民問題に触れてみるきっかけとなるような作品でした。
主人公イゴールは足場から転倒して負傷した黒人を父親の判断で隠蔽し見捨ててしまう。
その後夫を捜しに小さい子供を連れた妻がやってくる。
…
父の不法移民斡旋業を手伝う15歳の息子イゴールが、ある日事故死した黒人移民の男の死に際に彼の妻子のことを託されるが…。下層に生きる人々のその場凌ぎしかできない蟻地獄のような人生が、ダルデンヌ作品らし…
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