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ヘルボーイのtyapiokaのレビュー・感想・評価

ヘルボーイ(2004年製作の映画)
2.9
クリーチャーの造形や見せ方は面白く、どこか湿度の高い質感やタコっぽさの不気味かっこいい感じが厨二心をくすぐる。毎回アメコミは大事な人喪失と自己肯定とヒロインゲットがあるな、と感じる。お手軽ナチスな使い方は好みでない。ヘルマンではなくヘルボーイな、どこか人間くさい主人公。NTRとも言える展開からの燃えるキスシーンは不思議な気持ちになる。無限増殖は絶望感あったのにいっぺんに倒せばオーケーだったり、腕から伸びるソードと顔の面が魅力的かつ親を殺した因縁の敵は操り人形的にあっさり死ぬ。ラスボスも弱い。しかし、主人公が無双するわけでもなく、これくらいなら勝てそうにこれくらいで勝っていく。モブも雑に死ぬ。いいところや監督の癖は出ているがいまひとつ。血が紋章をつくったり、着ぐるみっぽい敵だったり、人体チックな部分と機械だったり、いいところは多々ある。もっとグロく、のびのびと描いてほしい。
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