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ダーティハリー2のTPのネタバレレビュー・内容・結末

ダーティハリー2(1973年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

★1984年に続き2回目の鑑賞★

 1作目が大ヒットしたことを受けて製作されたものと考えられるが、続編だけど内容は変えなくっちゃいけない、その変えた部分の出来が悪い、という、2作目の呪縛というものが顕著に感じられる内容。
 1作目の製作年が同じ「フレンチ・コネクション」の続編と同じ失敗と言えよう。

 まず、ダーティ・ハリーと言えば44マグナムなのだが、これがラストでは全く活躍しない。まさかの素手のハリーと拳銃を持った敵との戦い(もちろん、あっさりハリーが勝つ)は、なんだか緊迫感がない。
 また、とにかく敵対組織の人物描写がほとんどないことと、やっていること自体は法を破って悪いことは悪いが、いまいち、1作目のスコーピオンのように一般市民に全面的に憎まれる所業ではないし、早々にストーリーも先が読めるため、ラストに向かってのカタルシスが薄い。
 ラスト近くの、敵が10m程度の高さから海に落ちるだけで死んでしまうのも、あまりにあっけなく、そんなラストでいいのか!?とちょっと驚くくらい。

 約40年ぶりに鑑賞したということは、約40年前の初見時に評価が高かった(4.5)ということなのだが、初見ならそこそこ面白く観られようものの、1作目のようなヒリヒリと研ぎ澄まされた緊迫感はなく、ただイーストウッドがカッコいいということしか取り上げる点はない。
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