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ダーティハリー2のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ダーティハリー2(1973年製作の映画)
4.3
ダーティハリーことハリー・キャラハン刑事(クリント・イーストウッド)は忙しかった。ハイジャック事件を片づけると次は4人組の武装警官による容疑者事件に取り組まなければならなくなった。数日後、今度は山の手の別荘地で殺人事件が起こった。殺されたのは法の盲点をついてのし上がってきた悪党だったが、家族、友人たちと一緒にプールで遊んでいた所を例の謎の警官が、マシンガンで皆殺しという残虐さである。さらに第3、第4の犠牲者が出た。売春組織と麻薬組織の大物だった。そしてパトロール中のハリーの友人チャーリー・マッコイ(ミッチェル・ライアン)も射殺された。親友マッコイの仇をを討つためにも、ハリーは捜査に全力をあげた。そしてとうとうその尻尾を掴んだ。犯人はベン・デービス(デイヴィッド・ソウル)、ジョン・グライムス(ロバート・ウィック)、フィル・スイート(ティム・マティソン)、レッド・アストラカン(キップ・ニーヴェン)の4人の新米警官だった。だが、彼らは何ら悪びれた所はなく、自分たちはナマぬるい法律にかわって悪を裁いただけだと主張し、逆にハリーを脅しにかかった。犯人たちはハリーの証拠固めを妨害し、彼のアパートに爆弾を仕掛けた。間一髪でハリーは助かったが、相棒の黒人警官アーリー・スミス(フェルトン・ペリー)は即死だった。怒り心頭に達したハリーは上司のブリッグス(ハル・ホルブルック)に全ての証拠が揃ったことを連絡した。早速やってきたブリッグスの車で本署に向かおうとしたが、意外にもブリッグスは若者グループのリーダーだった。拳銃を取り上げられたハリーの後からは死刑執行人たちがつけてくる。一瞬のスキに乗じたハリーはブリッグスを叩きのめしハンドルを奪った・シスコの急坂で猛烈な追撃戦が始まった。ハリーは造船所に廃棄されていた空母の中へ逃げ込んだ。彼は血みどろに傷つきながらもついに一味をやっつけた。
クリント・イーストウッドの代表作「ダーティハリー」シリーズ第2作。
今回の敵は、法で裁けぬ悪党を処刑する白バイ軍団。ハリーと共通の法の壁に対する怒りはあるが、刑事を法より上と勘違いし処刑人のような白バイ軍団は、ハリーと決定的に違っているところがある。ハリーは、基本的に法の秩序を信じている。敵が法を越えた時にだけ、銃による鉄槌を下す。
スーパーでの銃撃戦、摘発の最中の銃撃戦、敵の白バイ軍団とカーチェイスしながらの銃撃戦などパワーアップしたガンバトルも迫力満点。ハリーと黒人刑事アリーやチャーリーとの友情、同じマンションに住む美人に言い寄られたり、ハリーのプライベートが前作より描かれている。
法の秩序の壁にどう向き合うかという硬派なメッセージ性も含んだ痛快ポリスアクション映画。
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