えす

ファンハウス/惨劇の館のえすのレビュー・感想・評価

ファンハウス/惨劇の館(1981年製作の映画)
4.0
フーパーの中でもベスト級に好き。『悪魔の沼』と違って、その過剰な色彩が舞台設定上適合している。回転するファン越しにエリザベス・べリッジが絶叫するショットが強烈。この為の青い衣装だったのかと思うほど、画面に暴力的な「赤」が映える。印象的に扱われる「回転」のモチーフが、ラストではお化け屋敷を稼働させる歯車となって決着を迎えるという。舞台装置そのものが暴力装置となる素晴らしさがここにある。この感覚が顕著になったのが『マングラー』か。
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