アパレル店員時代に映画タイトルロゴのTシャツが数種類入荷して、そのうちの1つがテルマ&ルイーズだった。当時はどんな作品だかも知らず、いつか観ようと思っていた作品。
中盤までは、よくルイーズここまでテルマと友達やれてたなぁ…と正直思ってしまったが、終わってみると2人の友情に胸がいっぱいだった。
そしてこれが30年以上前の作品である事に驚き、ショックで複雑な気持ちになってしまった。30年経ってるのに共感出来てしまう悲しさたるや。性被害に対しての反応がいまだに然程変わらずにいる現実。
『プロミシング・ヤング・ウーマン』を観た時に、物凄い衝撃を受けたけど、30年以上前からこんな作品があったとは…。この作品が今もなお愛され、支持されているというのは、まだ世の中が変わっていない証拠。「こんなの今じゃあり得ない」そんな風に言われる世界が早く来ることを祈るばかり。
余談。劇中、トレーラーの運転手に対して「自分の妻や娘、姉妹が同じ事をされたらどう思う？」と投げかける場面。これがそもそも通じない男性が意外と多いという話を聞いた事がある。「あなたの上司の奥さんや娘さんに対して同じ事が言えるか？出来るか？」これの方が効く場合が多いとか。結局性別・人種問わず、自分より弱い立場の人にしか強く出れないんだろうな…。
