もももと

きみに読む物語のもももとのレビュー・感想・評価

きみに読む物語(2004年製作の映画)
4.2
十数年前に観たはずなのにストーリーをほとんど忘れていて再視聴。

青年期のライアン・ゴズリング、良すぎない?
20年後の今の彼のキャリアを知ってるから素晴らしい演技に安心してどっぷり浸れるけれど、公開当時はまだキャリアも浅い若手だったのでは。
でもこんな演技をしているのだから彼は恐ろしい。
これを観たあとにラ・ラ・ランドを観るとまた感想が変わりそう。

良いな〜
ライアン・ゴズリング、良過ぎるなあ〜

誰が見ても羨む幸せな結婚式の準備中に偶然彼の写真を見て、とっくの昔に燃え尽きたと思っていた心の奥底の気持ちがまたじわじわと熱を帯びて、居ても立っても居られなくて後先考えずに顔を見に行ってしまうの、愛以外の何物でもない。

後ろめたいことなんて何も無い、筋を通そうと旦那に許可も取って、ただ、心にケリをつけようとしただけだったのに。愛であると自分の気持ちを認めずに。
でも会いに行かなければそれはそれで事あるごとに思い出して一生悔やんだだろうし。

ボートの上でこのまま帰ればキレイに終われる、まだ引き返せる、会いに来て良かった。帰ろう。そんな心の機微がアリアリと。

自暴自棄になってあの家を燃やさなくて良かったという気持ちと、ロンがまた良い奴なんだよな〜
アリーの母親の過去に感情を揺さぶられたのは予想外。そんなんズルいよ。

認知症を患ってなお愛し続けるなんて、美しすぎる。美しすぎて目が痛い。
私には出来るかな、出来ないな。そんな愛を知りたかった。
この上ないハッピーエンド。お互いの思いが通じて、心が満たされて何も思い残すことがない。そんな状態で二人一緒に安らかに永久の眠りに。どちらかが残される方が悲しく不幸。
1つの棺桶に2人で一緒に入れたら良いな。

素晴らしく美しい映画。心を洗いたい時に見るべき作品。
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