KANIO

きみに読む物語のKANIOのレビュー・感想・評価

きみに読む物語(2004年製作の映画)
5.0
「有り触れた話」と言ってしまえばそれまでだが、この物語が心に刺さる人は、この”物語”に登場する誰かしらに共感性を見出す。

その瞬間、有り触れた”王道”と呼ばれるものが現実に在った時の尊さや、逆にそれがドラマになったと知った時の美しさに触れて心打たれる。

”特別じゃない人間”が唯一誇れる特別な事と、”選択を知らない人間”が下す一世一代の決断。
この物語に明確に敷かれたハッピーエンドは存在しない。大傑作。
KANIO

KANIO