2020.07.06(132)
Amazonプライムビデオ・字幕
再
前にレンタルDVDで見たのが初鑑賞だったのだけど、何年前だっただろう。10年以上前なのは確かだから、結婚して数年経った頃だと思う。
私は当時この映画のことを全く知らなくて、夫が誰かに勧められたのか、何かで知ったのか忘れてしまったが、とにかく見たいと言って借りてきた。その時に「この監督さんは、ジーナ・ローランズ(今作で認知症患者を演じている)の息子さんなんだよ」と教えてもらったのをよく覚えている。
初鑑賞した時、もうボロッボロに泣いて、また今作で初めて知ったライアン・ゴズリングのことを「こんなに魅力的な俳優さんがいたんだ!」と感激したんだった。
私は夫のことを、それはもう一切の迷いなく愛している。その上で今作を見ると、なんて理想的な愛の形なのだろうと、そしてなんて切ないのだろうと、涙腺が決壊してしまうのだ。
今回再鑑賞した訳だが、もう物語の展開は分かっているのだから、そこまで涙腺決壊しないだろうと高を括っていた。
甘かった。使ったティッシュを丸めたら、ゲンコツくらいのサイズになるほど、涙と鼻水を溢れさせてしまった。
若い時代を演じたライアン・ゴズリングも、老いた時代を演じたジェームズ・ガーナーも、とにかく愛の表現が素晴らしくて素晴らしくて、胸が熱くなってしまう。
愛される側の幸福はもちろんだが、これほどまでに「誰かを愛せることの幸せ」を再認識させてくれるような作品は、そうは無いように思う。
普段あまりラブストーリーは積極的に見ないのだが、今作は本当に出会えて良かったと思える1本。