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タバコ・ロードのdadakoのレビュー・感想・評価

タバコ・ロード(1941年製作の映画)
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積録消化。
登場人物のありかた含め物語細部に至るまですべてが「自助を推し進めた社会」のカリカチュアみたいな陰惨な映画。
あの大仰さけたたましさは貧しさゆえの無知無教育を象徴してると思った。
唯一うっかり笑ってしまったのはみんながみんな讃美歌につられてしまうところだけど、それだってじっくり考えたらほんとは笑えないとこだ。
はっとさせられたのは、銀行家が最後のほうで言ってたこと。「銀行」がもう誰か個人では止められない、人間の手を離れて、自動機械のような化け物のような、ターミネーターのスカイネットのような、そういうものになってしまってる、ということか。

Wikipedia見た感じだと、原作はもっと悲惨で、でもそれはあり得る話だと思った。

冒頭に、ブロードウェイでロングランされた舞台の映画化である旨が示されるが、その観客の中には主人公たちと同じ層の人々はいないだろう。せいぜいティムと同じ以上の層ではなかろうか。
もやるとこ。
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