このレビューはネタバレを含みます
白組さんの初のフルアニメーション作品。それまでは実写にVFXという形だったが、本作では、ドラえもんやドラゴンクエスト、GAMBAに繋がる同社のフルCGの新しい可能性を強くみた。
特に赤鬼がコタケを連れて森の上を疾走するシーンはモデルのサイズ感や、カメラワークが絶妙で、スケール感が出ていた。リアリティもあり、クオリティの高さを感じた。
全体的にCG感がなく、違和感を殆んど感じなかった。
90分という長尺ながら、さまざまなバリエーションのキャラクターを細部にこだわって作り上げていて、アニメーションも個性があっておもしろく、力作であつた。
脚本も、少し子供向けにわかりやすくしていた印象はあったが、主題がとてもよいので心に響きものがあった。
声優は、個人的には山寺さんは出過ぎていてもう世代交代してもいいのでは?とここ最近思っていたけど、やっぱり本作みたいなものを見ると、安定した演技とキャラクターをキャラクターとして見れる、あれだけおはスタで強烈な露出をしているのに、全く山ちゃん感がない、青鬼としてしかみれないすごさ。
対して、香取くんはどうしても、香取くんのままで、自分はやはり、声優に俳優を起用するのは、特にこういう本人の顔が浮かんでしまうようなものは好きではないなと思った。
総じて、内容、CG技術、そして力のかけ方がすばらしく、見ごたえのある良作だった。