明確な鑑賞年月は覚えていない。
当時映写の先輩宅に遊びに行った際
『とりあえず観てみるといいよ、凄いから』と勧められ借りてみたものの…
パッケージから感じる異様な空気におののきしばらく観ることが出来ずにいたのだが、先輩からの猛プッシュもあり重い腰を上げることに。
元々ドキュメントは好きなので、ジャンルとして好まないわけでもない。
戦争の歴史についても、知識を未だ深めている方ではないが耳を傾けている方ではあったが
これは、未だ薄っぺらい知識と理解力しかない私が安易にコメントするのも憚る。
強烈すぎるパンチを喰らった。
文字通り、これは事件。
事件を、フィルターをまったく通さずに直球で見せつけてくる。
いつ怒りが沸点に達するか分からない奥崎謙三氏の姿。
過去は過去などと水には流せない、犯した罪をなかったかのように逃げることなど、例え法によって罰を受けたとしても許さない者がいるのだということが奥崎氏の激しい恫喝と暴力を振るってでも追求していく狂気によってストレートに伝わる。