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ゆきゆきて、神軍のnonのレビュー・感想・評価

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)
3.9
今村昌平監督企画、原一男監督撮影のドキュメンタリー。30年を経てもなお観るものに衝撃を与える人物奥崎謙三のインパクトは絶大。飢えて果てることへの恐怖がどんなものだったのか、人肉については「野火」でも触れていたが、あの光景がまさに現実であり、むしろ現実はもっと悲惨であっただろうと想像するとただただ恐ろしい。奥崎が追求したかったこと、果たしたかったこと、実際に作品の中で行ってきたことについては到底理解することはできない。むしろ狂気とも思える奥崎の盲目的な行動に恐怖を感じた。しかし、彼なりの正義を貫く姿勢に僅かながら共感もした。戦争は繰り返してはならない。鑑賞後に原一男監督のお話も聞けてとても有意義な時間だった。
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