AiSasaki

ゆきゆきて、神軍のAiSasakiのレビュー・感想・評価

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)
4.5
「今日からあなたは私の妻ではなくして、吉沢某さんのお姉さん役を演じてほしいわけですね」

彼が狂気ともよべる嘘をついてまで探していたのは「真実」なのか 、「自分の期待する答え」なのか。しかし、そもそも「真実」や「事実」「本当のこと」など、どこに存在しているのだろうか。登場するすべての人の「語り」が存在しているということしか私にはわからない…。

2020年に生きる私たちには衝撃的な話が顔色を変えずに語られる(しかも市井の方々によって!)「不気味さ」、奥崎氏が引き起こす様々な「語り」、冷静に撮影しているようで非常に恣意的な「編集」。それらが合わさって強烈な印象を受けた。
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