ぶんたん0123

鉄道員(ぽっぽや)のぶんたん0123のレビュー・感想・評価

鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)
4.0
愚直なまでに鉄道員人生を歩んできた鉄道員が定年間際に体験する不思議な出来事を描くヒューマンドラマ。

不器用ながらも家族と鉄道を愛し続けた男の生き様を高倉健さんにしか表現出来ないような見事な佇まいで演じられていてかっこいい。少しファンタジックな内容ではあるけど、親子の愛情が感じられる夢のひと時のような時間が素敵。主人公が今までどのような思いをして過ごしていたか考えるととても感動的で温かい展開だった。

妻や娘、鉄道が赤く強調されていて主人公にとって特別な色になっているんだと思う。回想シーンでは「天国と地獄」や「シンドラーのリスト」を思わせるような彩度が低くほぼモノクロに近い映像に赤がはっきりと映る演出が印象的。