キットカットガール

鉄道員(ぽっぽや)のキットカットガールのレビュー・感想・評価

鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)
3.0
✴︎初高倉健さん作品。

率直に言うと、正直ストーリーは響かなかった。

しかしながら、本作を通し、高倉健さんが名優と呼ばれ続いている理由を知ることが出来た。寡黙さと茶目っ気が入り混じった人情味溢れる雰囲気と吸い寄せられる魅力。黙っていても絵になる圧倒的な存在感。昭和に生きたおばちゃま方がよく銀幕のスターを見て「いい男だ」と唸るのも本当に理解できた。腑に落ちた。渋さがじんと余韻を残す。映画を観て、久々に「あぁ、ずっと観ていられるなぁ」としみじみ感じた。
又、小林稔侍さんも負けず劣らず素敵だった。窓辺太郎の影響で彼のファンになって以来、数本彼の作品を観たが、今作はその中でも一番、高倉さんとの相乗効果あって小林さんの味がぎょうさん出ていた。作り過ぎない、等身大の姿のような、そんなナチュラルさが似合っていた。

これを機に、高倉健さんの作品を鑑賞していこうと思う。加えて、キネマと呼ばれていた時代の作品にも積極的に触れていく。