完全自己満足でお送りする不定期企画『レビュー0件映画を鑑賞してみた』
　これはFilmarks内で未だレビュー投稿のない作品をあえて鑑賞し、レビューを書いてみようじゃないかという、無謀かつ誰得な企画です。

　とりあえずのルールとして、Markされていても、レビュー欄が空欄だったり、あったとしても「記録」や「過去鑑賞」のような、レビューとは言い難い内容の書き込みもレビュー無しとみなします。

　さて、今回鑑賞した作品は……
　『ケイラ 雪原の友だち』　DVD（レンタル落ち）で鑑賞。
　1997年　カナダ、ドイツ合作　　ドラマ　　　先客5名様

　カナダの北東部ケベックに暮らす少年サムの父親は有名な探検家だったが、8年前に犬ぞりで合憲に出かけた切り行方不明になっていた。
　サムの母親は夫の死を受け入れ、医師であるエイサと再婚するが、サムは実の父親の死を受け入れられずにいた。
　ある日、サムは森の中で父親が飼っていた大型犬ケイラと瓜二つの野性のイヌと出会う。サムは直感的にその犬がケイラだと信じ、何とか手懐けようとする。しかし、野生のイヌやオオカミに家畜を襲われている町の人々はケイラを危険な動物とみなし、殺そうとする。サムは、ケイラが獰猛な犬ではないということを証明するため、町が開催する犬ぞりレースにケイラとともに出場することを決意するのだが……。

　シカゴ国際映画祭で準グランプリを受賞した作品。2008年の「第16回キンダー・フィルム・フェスティバル」（東京）上映作品でもある。初めて聞いた映画祭だけど。
　原作はエリザベス・フォン・ステーンウィクの児童文学『Three Dog Winter』。
　しかしこれ、子供向けか……?
　いや、ストーリーは少年と犬との絆、そして家族愛の物語なので、そういった意味では子供向けなのかもしれないけれど、前半は人間のエゴにより野犬が次々と殺されていく展開だし、なにより主人公のサムの性格が悪すぎるんだよなあ。
　犬ぞりレースのためのそりづくりで協力してくれるクラスメイトの女の子ジェイニーに対して感謝の言葉すらないし、それどころか酷い態度とるし、犬ぞりレースしか頭になくて学業は完全におろそかにするし、母親が妊娠するも、そんなことより犬ぞりレースって感じだし、いやはやまったく共感できない。言動や心情もころころ変わるし、キャラ設定が不安定すぎる。
　家畜を殺されるのはたまったものではないが、野生の動物だって生きているということ、その野生の動物の住処を人間が奪っていることをもっと本作で訴えていれば、子供向けというか、子供たちにも良い社会勉強になる映画になったかもしれないが。あるいは性悪な主人公を反面教師にするとか?

　義父のエイサはいい人だった。演じているのはヘンリー・ツェーニー。

　因みに、メインだと思っていた犬ぞりレースシーンは最後の10分程度しかない。もはやダイジェスト。

• #レビュー0件映画を鑑賞してみた

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%82%A4%E3%83%A9_%E9%9B%AA%E5%8E%9F%E3%81%AE%E5%8F%8B%E3%81%A0%E3%81%A1

https://m.imdb.com/title/tt0119452/

• #冒険家の父親は行方不明になり母親は再婚、継父と新天地に馴染めないサムは一頭の野犬ケイラと仲良くなるが家畜を襲う野犬は駆除の対象になり…
• #誰もレビューしてないけど、暗めのディズニー映画という感じの内容。1920年の田舎なので複雑骨折をしても麻酔なしで治療されるのが辛いw
• #同級生の器用な女子に犬ゾリを作らせといて感謝の言葉もない上にケガをしても心配すらしないサムはクズだが最後には彼も成長し、周囲の大人とも打ち解けハッピーエンド。