アンソニー・ホプキンス主演。
腹話術師として成功した主人公コーキーが相棒として使っていた人形に精神的にのっとられていく話。
知らず知らずのうちに人形に生が宿り腹話術の芸をしている時だけでなく、一人のときでも人形と話し始めるようになっていった。
最初は心の声を口に出しているだけであった人形。
それを聞いて理性と本音に苦しんだりしていたけど、徐々に人形に精神支配されていく様子が怖かった。
本当の自分が人形として声を出し始めそれに従うようにコーキーが動き出す。
アンソニー・ホプキンスは本当に演技が怪しくて怖くてめちゃめちゃ演技が上手いなぁって思っていた俳優さんの一人だったけど実はこんな頃から怪演が出来上がっていたのには驚き。
ラストのコーキーの操り人形のように動き始める演技は不気味すぎて見どころの一つでしょう。
あらすじとして…
売れないマジシャンだったコーキーは腹話術を始めるようになってから大ブレイク。
敏腕プロデューサーの目にもとまりTVデビューの話も動き始めるが、健康状態を調べるためにということで健康診断の話が持ち上がると断じて拒否し、昔の故郷に戻ってしまう。(危ない自分に気づかれないためだったんだろうか・・・)
そこで昔の好きだった女性とも再会し関係を持ち、精神的に安定されたかのように見えたが敏腕プロデューサーが追ってくる。
そこで腹話術の人形と話しているところを見られ、精神病ではないかと告げられ認めたくないコーキーは人形の声(本当の自分の暗い心の部分)にしたがって彼を殺してしまう。
そうして次に女性の旦那にプロデューサー殺害の真実もばれて、女性との関係も問いだされてコーキーにとって不利益な人物となり旦那も殺してしまう。
最終的に人形に女性も殺してしまえと命令され、ナイフをとり女性の元へ行くがなんとか自制し、結果自殺する道を選んだ。
なんともバッドエンドな映画でした