暗い歴史の実話という私好みの設定なので観た。
イギリスの子供を集団でオーストラリアへ強制移住・労働させていたという話。
しかも両国の政府が公認で。
とは言え、自国の子供なので、黒人奴隷やユダヤ人のようなひどさまではいかないだろうと思っていたら、近いものがあって驚いた。
同じ国の同じ民族の犯罪者でもない子供に対して…というところが驚いた。
しかも彼らを働かせひどい虐待をしていたのは、なんと神父たち。
だからその歴史を表に出そうとする主人公は、一般人からも叩かれる。
権力を持った宗教は怖い。
胸が痛いことがたくさん描かれる映画だけど、「怒り」よりも「真実が知りたい」という前向きな姿勢なので、必要以上に感情的にはならず、現実感が増す演出だと思った。