ひーちゃん

オレンジと太陽のひーちゃんのレビュー・感想・評価

オレンジと太陽(2010年製作の映画)
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子供達だけで船に乗せられ、オーストラリアに里子に出された子供達。実際に19世紀頃からイギリスで行われていた強制児童移民を描いた映画。子供達に待っていたのは、幸せな生活ではなく、肉体労働や家事奉公などの過酷な奴隷のような生活だった。イギリスはこの事を隠し、産みの親には裕福な家に養子に出したと、嘘の内容を伝えていた。映画はこれらの事実を探っていく社会福祉士の話から始まる。それぞれの人達の悲しい歴史。大人になっても心の傷は癒されず、未だにPTSD症に悩まされている人達がいる。劇中には実際の船上での子供達の画像が出てくるが、それを見ると悲しみでいっぱいになった。知っておくべき歴史だと思う。