こぅ

脱走四万キロ/脱走4万キロのこぅのレビュー・感想・評価

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「賭けよう
あなたはタバコ10本 俺はシャンパン大瓶
6ヶ月以内に 必ず脱走する」

逃亡/脱走 実話アクション 怒涛の③連チャンの②

【シベールの日曜日】のハーディ主演、
職人、ロイ・ウォード・ベイカー監督による、
脱走王にして騎士鉄十字賞を受けた撃墜王としても有名なドイツ空軍のフォン・ヴェラ大尉の実体験に基づく【脱走・アクション】。


1940年のバトル・オブ・ブリテン。
ドイツ空軍のフォン・ヴェラ少尉/のち大尉(ハーディ・クリューガー)は、被弾した乗機メッサーシュミットで不時着し、イギリス軍の捕虜となる。「6ヶ月後には必ず脱走してみせる」と豪語する彼がとった作戦とは…!?


★脚本
冒頭、
被弾した乗機で広場に不時着し、見つけた民間人とイギリス兵が寄って来て大人しく連行。
メッサーシュミットの模型を使ったとされる、実際の不時着シークエンスと和やかなムードの中、テンポが先ず良い。

大尉同士のタバコを吸いながらの潔い会話/対応も実にジェントルマンだ。
収容所も綺麗だし、他の捕虜達とも会話は自由で、脱獄計画を堂々と地図を広げて説明出来るほど和やかな光景。

脱獄は、計3回が描かれる。

最初の脱獄決行。
早々に捕まるが、射殺される筈がされず、独房も将校の身分から優遇され、30日が21日に縮まった。
その後、移送。

次は、
脱獄らしく、床に穴を、、
このパートには、時間を割いていて、大胆な変装と対人もあって、一番スリリングで、実質のクライマックス/ハイライト と言って良いだろう。

脱獄ラストは、
飛び出したところが雪山で、海を渡るという、これこそ脱獄シチュエーション/ロケーションの定番登場。
ただ、
このパートは、短尺でテンションとしては、明らかに失速したシチュエーションで描かれ、映画の クライマックスとして 弱い のは残念だが、実話だから仕方あるまい。


締めの
前半で匂わせた大尉との友情的なケジメは良い。

結末後の
フォンの 皮肉な運命 は、テロップで語られる。


★総評/見どころ
まるで'70年代⁈
というムードの和やかな脱獄映画だ。
所内では味方のサポートがあっても、脱獄からは単独なのは定番。

冒頭の
メッサーシュミットの模型による、不時着や、乗り込むホーカーハリケーンが実機というリアルの追求もポイント。
こぅ

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