元はたった3ページのノンフィクション「美術戦線」を131分の大作に仕上げたモノクロ戦争映画
最近、山田五郎YouTubeを観ているので、美術!絵画!と思って観てみましたが、ほぼ出てこなかった(笑)
けれどこれは傑作☆
たかが絵画、されど絵画。
フランスの栄光、誇りの為に命を張った多くの人々の物語です!
1944年8月ドイツ占領下パリ。
ジュ・ド・ポーム美術館。
芸術好きなヴァルトハイム大佐が、ここの美術品は保護していたものの、戦況が悪化した為、全て略奪すると言い出した。
そこで館長のヴィラール女史は対独抵抗勢力に相談。
運ぶ列車の妨害をお願いする。
たかが絵画に命をかけるなんて……と最初は受け入れられなかったものの、その後、みんな同意し力を合わせることに。
そして、ラビッシュ操車係長(バート・ランカスター)たちはあちこちで妨害を試みるのだが……
涼しい顔で妨害しまくるバート・ランカスターが渋イケオジ!!
カッコいいなぁ~
あとは太っちょパパ・ブル機関士♪
絶対媚びねぇ!って姿勢が素敵だった(*‘ω‘ *)
ラスト辺りまでラビッシュと一緒に活動していた仲間(キャラ名失念w)も良き。
志村喬ポジションで好きw
最後、無音で名画の箱と遺体が交互に撮されるシーンはツラかった。
"尊い犠牲"と言われるものだろうけれど、犠牲に尊いもなにもない。
彼らの命で名画は助かったが、果たして名画にその価値はあるのか?
おかげで今、沢山の名画を観ることは出来るけれど。
うむ。
とはいえ、どこまでノンフィクションかは分かりませんが、近い出来事は起きていたと思われますね。
131分という長尺でも、全く飽きることなく楽しめる傑作でした!