このレビューはネタバレを含みます
信じていたものを疑うのは自分が傷つきたくないからだ。
でもせめて自分が信じようと思ったものを、信じたいと思っているものを信じてやる事は時にどんな傷にも打ち勝つ強さを与えてくれると思う。
人は独りだ、だからこそ愛を欲しがる。
面会した時、もう二度と会わない覚悟を持って会ったのに、声の変化に気付いて思わず心配してしまい感情が溢れ出してしまった場面は心が抉られるようだった。
ここまで人を愛する自信は正直無い。ただ、だからこそそこまで愚直に愛しあえる人間が羨ましくて仕方がないんだと思う。