映画はハッピーエンドが好きです。現実がしんどいんだからせめて逃避できる世界くらい爽快でハッピーでいたい。なんで2時間以上かけて悲しい気持ちにならなきゃならんのだ。
と常々思っているのだけど、
これは秀逸な胸糞映画。
韓国映画はクライム系が素晴らしいと聞いて鑑賞。
実際にあった未解決事件を題材にしてるので保証された陰鬱加減。
警察の誇りとか正義はいずこに？と思いたくなる杜撰すぎる捜査から始まり、事件が重なるごとに頭脳派刑事と肉体派刑事の信念が崩壊していく様が見事だった。
後半ちょっと盛り上げすぎかなあと思ったけど、現実を突きつけゾワッとさせる演出がすごい。
しかもシリアスなのに所々で笑いをブッ込んでくるのもまたずるいんだよなあ。
胸糞で怖いしゾッとするのに面白いすごい映画でした。
