きょむ

恋する惑星のきょむのネタバレレビュー・内容・結末

恋する惑星(1994年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

大好きな映画。ブエノスアイレスの時もだけど、ストーリーより映像を見るために見てるし色使い息遣い音使い(って言うのかな?)が素晴らしい。
行ったことないのに香港が懐かしく感じる。
ドラッグ・ディーラーの女のコツコツていうヒールの音とかカバンをガサゴソ漁る音とか「好き!」てなりますね。
この時代はまだ携帯がないから飲食店の電話借りて、新旧の知人に電話しまくる223号とか、その電話のガチャンっていういかにもな重たい音とかね、いいよね。
ただエピソード的には663号とフェイちゃんの方が好き。明るくて希望がある。
ディーラーさんはドラッグ扱ってますし最後人殺してますし、223号とは一緒にはなれないだろうな。
フェイちゃんも明るくてポップな印象でごまかされてるけどやってることは不法侵入。
善意しかないストーカーなんだよフェイちゃんは。
663号の部屋に忍び込んで部屋掃除しまくったり水槽の水変えたり尽くすんだけど、一番好きなのは缶詰のラベル張り替えるところ。何か好きなんだよね~。
663号さんも部屋に忍び込んでること分かっても全く咎めないし、ほんと不思議ちゃんに優しい世界。
登場人物の誰にも全く共感出来ないけど、好きになる映画はアメリにしてもマイブルーベリーナイツにしても「可愛くてこういう生活してみたいな」って思える女の子が出てくるものだし。
香港の夏のじめじめとした空気感も最高で、これも何度でも見返したい映画。
きょむ

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