うめ

恋する惑星のうめのレビュー・感想・評価

恋する惑星(1994年製作の映画)
4.0
考えていた作品が貸し出し中。
その瞬間、目に飛び込んできたこの作品。
レビューする時は、もう一度味わってからにしようと思っていました。
という訳で…
トキメキを取り戻せ2017 14

東京に出てきた、はるか20年以上前。
少しでもオシャレになりたくて、背伸びしていたあの頃。
観てたら、そんなオシャレな人達の仲間に入れそうな気がした「恋する惑星」
しかし、観たらそんな不純な動機なんて吹っ飛ばされました。
香港の雑踏。
エネルギッシュでカオス的でいかがわしい匂いのする人種の坩堝。
そこで、繰り広げられる人々の営み。

失恋の辛さと孤独を紛らわせようと必死な金城武。
同じ時期に出てきた友達くらいしか、まだ本当の意味で腹を割って話せる人間のいなかった当時の自分。
シンクロしてたのかもしれませんね。

総菜屋で働くフェイ・ウォンと警官663号のトニー・レオンのパート。
こんな甘酸っぱくキュートな出会い。
憧れました。
フェイ・ウォンのベリーショートが、眩しい。
今見ると微妙に古臭いスタイルだけど、あのサングラスも最高に似合ってるし香港の景色にも溶け込んでていてたまらなく可愛い。
行動のエキセントリックさも許せてしまう魅力に溢れている。
また、相手役のトニー・レオンがカッコよすぎる。
今も渋くて大好きですが、まだ甘さもあるトニーさんもいい!
部屋でものに語りかけるシーンなんて思わずニンマリしてしまいます。
ラストも言う事なしです!
ウォン・カーウァイ、やっぱりいい。

東京に来たばかりの自分を思いだす。
ほろ苦くも甘酸っぱいトキメキです。
うめ

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