じみー

車夫遊侠伝 喧嘩辰のじみーのレビュー・感想・評価

車夫遊侠伝 喧嘩辰(1964年製作の映画)
4.5
面白すぎる。
文明開化の時代、東京から大阪へやってきた車夫の辰は、客は人間ではなく荷物、ただひたすらに速く届けるのが信条で、「御荷物様御乗物」の幟を掲げる。乗り心地に文句をつけた美女キミヤッコを「荷物が口をきいたら放り投げるんじゃ」と橋の上から車ごとぶん投げる(!)が、その瞬間キミヤッコに一目惚れ(!)し、助けるために自らも川に飛び込む。キミヤッコを大阪へ呼び寄せて二号にしようとしていた西川の親分は激怒するが、二人の一途さに打たれてその場で祝言をあげさせる(!)。しかし親分とキミヤッコの関係を知った辰は、新婚旅行の有馬から取って返してキミヤッコを突き返す。
このいかにも鈴木則文なハチャメチャすぎる脚本を、加藤泰の抜群のカメラワークが成立させている。
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