KIYOKO

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望のKIYOKOのレビュー・感想・評価

3.8
さぁ、エピソード9に向けての復習期間だ。
今回は公開順に見直していこう。

まずは原点、エピソード4。

やはり今でも感じるのはキャラクターが魅力的だ。
そして、大人になってみると「帝国」という存在が当時の冷戦相手のソ連や、第二次世界大戦のナチスといった、非民主主義的国家=アメリカの敵というのを根底においているのがわかる。

それと対決していくという面では、ある意味ではものすごくアメリカ的な映画なのかもしれない。

そしてジャワ族やタスケンレイダー、酒場のシーンで見られるように、現代の合言葉「多様性」を感じることが多い。
多様な民族のカルチャーを描いているという点で、世界観の作り込みに深みを与えている感じがした。エピソード8の表面的な「多様な人種への
配慮」なんかよりも、40年前の映画の方がよっぽど現代的である。

自分は小学生の時に劇場で見たエピソード3でスターウォーズが好きになった世代なので、どうしても旧三部作のテンポにだるさを感じてしまうこともなくはない。

特にベイダーとオビワンの殺陣のシーン。
スターウォーズという名前に反して、私は宇宙のドンパチよりライトセイバーでの戦いの方が好きなので、殺陣がしょぼくてちょっと残念な出来である
「これがムスタファーで戦ったあいつらかよ!」
と、プロ野球の名選手の引退間際を見ているかのような切なさを感じるが、まぁベイダーもオビワンもあの時より歳をとっているから、と無理やり納得させた。

そして当時もオビワンの消え方に納得がいかなかったが、それは今でも変わらなかった。
説明セリフはあまり好きではないが、さすがにあの消えたカットだけで「フォースになって消えた」というのはわかりづらい。

ただセリフを覚えるくらい見まくっていた為、思い出補正で見れてしまう。

いきなりエピソード4から始まる映画を公開当時の人はどう思って、どう見ていたのだろう。
そういう意味では実験的な始まりだったと思う。
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