ぽぽん

人生、ここにあり!のぽぽんのレビュー・感想・評価

人生、ここにあり!(2008年製作の映画)
4.2
一人一人の個性が大爆発だけど、一人一人が愛おしく思える作品だった。
そしてチームワークにもあっぱれ。
そのチームを率いるネッロのウィットに富んだ会話力や判断力、決して非難をしない傾聴力、そして話し合いの場を設け多数決で物事を決めていく姿に真のリーダーシップ性を感じた。
だけど奥さんのサラには頭が上がらないところにはなんというか可愛らしさを感じた。

あとは人を愛することの素晴らしさ。
あれほどまでに輝く瞬間があるだろうか。
ただ、愛したが故の苦しみ。
愛の問題は人間の永遠の課題なのかもしれない。
だけど失われていい人間は決していない。

生きることは欲があること、だと思う。
お金が欲しい。愛で満たされたい。
自分のことを理解してほしい。
でも精神疾患の有無に限らず、誰しもがなにかしらの問題抱え、傷つきながらも懸命に生きている。
だからこそ私利私欲に走ることなく、皆で分かち合い生きていくラストが清々しかった。
人は一人では生きていけないと改めて思ったし、そして手を差し伸べられたら素直に甘えてもいいんだとも学んだ。

実話をもとにしたお話。
合言葉は『やればできる。』
勇気をもらった。きっと私も。 

あとネッロを始め、イタリア人男性ならではの(私の偏見かも?)、ストレートな愛情表現が日本人の私には少しこそばゆかった。
ぽぽん

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