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情婦マノンのchanmasuのレビュー・感想・評価

情婦マノン(1948年製作の映画)
3.8
人の死に際がキマってる。絞殺されるマノンの兄。口があんぐり開いてる。そしてラストが凄い。死んで砂漠に埋められるマノン。砂、映えまくる。モノクロにおいて影ってとてつもなく重要でそこで画が決まる感じある。砂の谷みたいになってるとこは暗くなって影がたくさん出来る。で、埋もれてる顔は真っ白。他にも砂漠の木に声があてがわれて幻聴を聞かせるシーンとか違う所に移動したことを凄く短い飛行機のカットを挿入して伝えたり手が込んでる。船で下の乗組員をうつすカットとか雲写るとことかいちいち良い。こういうのどこまで計算してるのか気になる。無意識で計算してるのか。どうしてそんなカッコよく撮れるんだ。市街戦で爆撃に遭う所も結構迫力あってお金かかってそう。ノリで借りたけどなかなか良作でした。犯罪犯した人たちの逃避行、というのはニューシネマぽいかも。言われている通り、ラストが肝で凄く印象的。砂漠はモノクロ映えする。
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