みあね

魔の刻(とき)のみあねのレビュー・感想・評価

魔の刻(とき)(1985年製作の映画)
3.0
北泉優子の小説が原作。母と息子の歪んだ愛情と、それに関わる者達の物語。

19歳の深は家族から離れ、港町で働いていた。彼を探し、追ってきた母親の涼子。彼等の関係は複雑だった。その為、見つかった深は他人のフリをする。それでも引き下がらない涼子と、仕方なく食事を伴にする。
涼子は夫と離婚したと言う。しかし会社での立場を考え、仮初めの夫婦で居続けると…
深は夫の元に戻るように促し壁を作るが、徐々に涼子は誘いかける…

母子の近親相姦がベースとなっているので、嫌悪感がある人には難しい作品。ただ、単なるエロスという訳ではなく何故母親が子供に手を伸ばしてしまったのか…というとこまで設定されている。その事についての自分達の想い、世間の反応、そしてこれからについて…軽い様で重い作品。
エンドロールで坂上忍だったと知り、初々しい演技に驚いた。
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