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からたち日記のENDOのレビュー・感想・評価

からたち日記(1959年製作の映画)
4.2
辛い人生だけど、なんやかんや置屋時代の親友に救われるひづるさんの人望に涙。芸妓さんたちのうなじに白粉塗るシーンから引き込まれる。バカでかい木に登って夜の諏訪湖を見下ろすシーンに感動。出征の汽車が2人を分かつ。ベタだけど素晴らしい。かるた姉さんを頼るも空襲で即死、弟も腸結核を苦に自殺。辛酸を極貧極寒の中、裸足で子守して、寒さを凌ぐために片足立ちしてるからあだ名は「鶴」なんだけど、白足袋履いて芸妓になるも、最後は脱ぎ捨て伊藤雄之助の元へ!あれだけ戦後の焼け野原のセット組んでおきながら、雑木林における山形勲の幻聴がハイライト!水面の煌めきで再生。五所平は雑木林映画の第一人者であることも再確認。円環構造のラストに拍手!
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