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王様と私のもりのネタバレレビュー・内容・結末

王様と私(1956年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

これ1956年制作なの嘘でしょ?って思うぐらいに人権がわりと(とてもではない)しっかりしている…!
序盤思いっきりマチズモぶちかましてからの王の意外な知識欲と新しいものに対する柔軟性がわかるくだりが良かった。異文化交流に必要なのはまず互いを知ろうとする姿勢。
アジアの封建的な慣習を野蛮と見るか伝統と捉えるかによってだいぶ評価が揺らぎそうだけど、50年代アメリカ制作にしては異国の文化に敬意のある仕上がりだと個人的には感じる。
内容に関しては陛下それ絶対恋だよ!って思ってたのに普通に死んじゃったからちょっとびっくりした。あとアンクルトムの小屋チョイスには「個人的なことは政治的なこと」っていう言葉を思い出さずにはいられなかった。でも上演前に宮殿側の監修入んなかったんだね…って冷静に思う自分がどこかにいた。
ハリウッド黄金期前後の作品はこれが初めてなんだけど本当に夢みたいな映像と音楽の美しいこと!SFXのない時代だからこそ舞台寄りの演出が多いのかな?現実離れした世界にどっぷり浸るあっという間の2時間だった。
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