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ラジオ・デイズのtoのレビュー・感想・評価

ラジオ・デイズ(1987年製作の映画)
3.7
1カ月半、すっかりご無沙汰になっていたウディアレン作品25作目、手に入るものはそろそろ終盤。今作も89分とコンパクトながら、あっという間に私を1940年代前半、第二次世界大戦のアメリカへと誘ってくれる。
ラジオ全盛の時代、ラジオ番組を一家みんなで聴く時代のウディ少年と楽しく個性的なユダヤ人ファミリー。一方でラジオ番組を彩る出演者たちの華やかにも見える日常と苦労話をユーモラスに織り交ぜながら、作品が展開していく。大戦下でもアメリカの一市民たちの営みはラジオとともに、暗く悲しい戦争ではなく、ウディアレンらしく明るさを持って描かれていたことがなんだか私には残った。ラストの台詞、「人生は分からないまま歳を取っていく」「光陰矢の如し」、作品を通して伝えたかったことなのかな。ご本人はご出演されていらっしゃらないのですが、全編ナレーションを担当されておりました。
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