ORODIM

A2のORODIMのレビュー・感想・評価

A2(2001年製作の映画)
4.0
はっきり言って衝撃映像。ネットの記事や当時の報道のようつべなどではなかなか見ない、活動を休止したオウムのその後が残された末端の信者や各地に残されたままの道場?に焦点を絞り一人のジャーナリストの目線で捉えられている。
信者がモザ無しでうつりまくるけどほんと人畜無害そうな人が多い、地頭良さそうなリーダーシップの人も中にはいるが、スクールカースト土の中、みたいな辛そうな人がたくさんおった。精神的に脆い人も多く集まると作中で言われていて、なるほど寂しい人が居場所と仲間を求めて入ったなんてザラだにあるだろうなと思った。
事件後、人をオウムとそれ以外、に分けていたような一定期間だったと思うが、オウム、というくくりでわかりやすく危険集団と断じられる人間の集まりは目に見えるからこそ批判も阻害もしやすい。しかし、それ以外 の中にも変な人間、阻害されて然るべきやつ、は当然いたはずで、汚い言葉と大声で無意義に怒鳴り散らしたり、信者だからといって一人を集団暴行をしたり、警ら気取りのマスゴミがプライバシー強盗を平気でしたりと、そういった者たちもまたそれがわずか100人も集まれば立派な、むしろオウムの末端信者の集団なんかより100倍危険でカルトであろうことは忘れてはいけない、この作品は自然とそういった自戒を思はせてくれゑ
立ち退き運動の住民とたった2人残った信者が、牽制しつつも割と最後の方仲良くなっちゃってるところとかほのぼのしてて良かった。
あのカレンダー?のミニ昇光的な子供二人は誰なんだろうか。
当時の臨場感と人間が生きたまま詰められたかのような興味深い作品。4:3がエモい。
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