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緑色の髪の少年のqqfowlのレビュー・感想・評価

緑色の髪の少年(1948年製作の映画)
4.0
一人でいるところを警察に保護された、スキンヘッドの少年が語った身の上話。両親はおらず、血のつながらないおじいちゃんと暮らしていて、髪は床屋で刈ったと言うが…

途中まではとても良かった。少年とおじいちゃんの心温まるやりとりだったり、少年が学校で孤独を感じるところだったり。


~ネタバレ~


彼が両親の死を知って絶望した次の日に、髪が希望の色グリーンになって、町の人々に反戦を訴えるという展開は、ちょっと難しかった。髪が緑になって云々は、少年が嘘を言ってて、実は悪ガキたちにひどく虐められて髪を切られたのかな?とか、いろいろ考えてしまった。(おじいちゃんも嘘か本当か分からない話をしがちだったから余計)

Wikipediaによれば、原作小説は主に差別を扱っていて、反戦の要素は映画監督が付け加えたらしい。原作には宗教的要素があり、黙示録の一節から、少年の髪は芝になるんだとか。意味分からん。むしろ読んでみたい。と思ったが、簡単にアクセスできそうにない。残念。
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