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パッチ・アダムス トゥルー・ストーリーののんchanのレビュー・感想・評価

4.1
金儲け優先の医療のあり方に疑問を持ち、愛とユーモアを根底に人に優しい医療を目指した実在する医師、ハンター・ドーティ"パッチ"アダムス(現在78歳)の実話の映画化。

ご本人が愛情深い方なのはもちろんですが、ロビン・ウィリアムズの名演技が自然で、笑いと涙を誘います、素晴らしい作品でした。


パッチは自殺未遂をして任意で精神病院へ入院するところから始まる。そこで同室になった幻覚症状でベッドから降りられない男を手助けしたことをキッカケに、人助けをして生きて行くことを決意し、医師になる夢を持ち医学部に入学する。

成績は優秀だが、座学が性に合わず、3年にならないと臨床可能にならない病棟へ忍び込んでは、患者たちを勇気付けて人気者になっていく。
しかし、規則を重んじる学部長から睨まれる。ようやく3年になり、仲間達と無料の診療所を開設する。

パッチのやり過ぎる行動や医師免許なしでの規則違反が目立ち、大学側から訴えられてしまう。
しかし、仲間たちから応援され、同級生ミッチ(フィリップ・シーモア・ホフマン)は最初は反発していたが、裁判の時には力になってくれる。

具合の悪い時こそ、優しく気持ちを聞いてくれる医師には本当に救われるものです。

パッチの人助けへの情熱、権威性のない医療への熱い想い。
これは医療に携わる人でなくても、誰でもが心打たれる貴重な名作でした。
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