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女の座ののすのレビュー・感想・評価

女の座(1962年製作の映画)
3.7
成瀬巳喜男監督が手がけた、豪華キャストなホームドラマ。東京に住むある家庭の個性あふれる人々の日常をコミカルに描いている作品かと思いきや、後半に向けてその中にそれぞれの人物の苦悩や葛藤もじんわりと滲み出てくる。ラスト30分くらいから割と怒涛の展開だったけど、ただの平和なホームドラマで片付けないのが好き。

杉村春子と笠智衆夫婦の安定感が凄いのと、三橋達也が九州訛りの役なのが、なんだか新鮮だった。高峰秀子がこういう感じの複雑な境遇の役を演じているのが何となく分かる気がする。
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