サカイピロシネツキ

レイチェルの結婚のサカイピロシネツキのレビュー・感想・評価

レイチェルの結婚(2008年製作の映画)
3.9
気まずくて居心地の悪い家族の集まり。
苦くて辛すぎる人生の痛み。

対比するかのように描かれる他人種の集まる幸福な結婚式の風景。
ジョナサン・デミって音楽ドキュメンタリーをたくさん撮ってるだけあって、音楽好きなんだろうなぁ、と感じた。
新郎役はTV on the radioのvo.のトゥンデ・アデビンペが演じててアカペラの歌声も聞かせてくれる。


宴が終盤になるにつれ改めて見えてくる
この家族の病理というか
それぞれ自分のことで精一杯の感じが
いたたまれない。

崩壊しているのにそれでも求め合っては失望する家族だからこその愛憎の描き方が絶妙で、脚本・演出・演技のうまさが光る。