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トキワ荘の青春のMASAのレビュー・感想・評価

トキワ荘の青春(1995年製作の映画)
4.0
藤子不二雄A先生が母校(高校)の大先輩と言うこともあり「まんが道」はここまでの人生の中でたびたび読み返していた大好きな作品。この「トキワ荘の青春」は、「まんが道」にも登場する“みんなの兄貴的存在”である寺田ヒロオ(本木雅弘)が主役のストーリー。

寺田ヒロオと言えば、晩年、トキワ荘時代の仲間たちと再会し楽しく飲み明かしたある日を最後に世の中と“絶縁”し、孤独な余生を過ごしたというエピソードが印象的な漫画家。

映画のなかでも、周囲がどんどんブレイクして人気漫画家になっていく一方で、やや古くさい児童漫画から脱せられずに『時代』から取り残されていく様子が描かれていた。真面目がゆえに不器用。正義感強いがゆえに頑固。哀愁漂う、切なすぎる作品でした。

ちなみにこの作品、一定の前提知識がある(「まんが道」読んだことある等)のと無いのとで“行間の理解度”が大きく異なりそう。
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