トキワ荘の青春の作品情報・感想・評価・動画配信

「トキワ荘の青春」に投稿された感想・評価

手塚治虫に憧れて、彼が住んでいたボロアパートに集まる漫画家の卵たち。

数々の有名な漫画家を生み出したトキワ荘の日々。

ある程度は知ってるつもりだったけど、解説も少なくて「?」だらけ。かなり知識のある人でないと楽しめないのでは?
また全体的に暗くて淡々と描かれるもんだから、印象の薄い映画でした、残念。

子どもたちに見せたいマンガにこだわる漫画家の姿にはひかれましたねー。
木造アパートに住む若い漫画家たちの汗と涙、成功と挫折を丁寧に描いた青春物語です。
1950年代の音楽やメルボルンオリンピックの実況を伝えるラジオ放送が流れて昭和の雰囲気が伝わってきます。
市川監督の映画は『大阪物語』以来ですが、やはりここでも映像と音楽の作り方が柔らかくて優しくて観た後はほっこりさせてくれますね。
上映前にはこの映画に主演したモックンがスクリーンに登場して市川監督のことや寺田ヒロオについてコメントをしていました。彼特有の優しさと謙虚さが出ていて本当に良い役者さんになったなあとしみじみ思いました。
NORA

NORAの感想・評価

3.3
幾多の漫画家を輩出した伝説のアパート・トキワ荘を舞台とした青春劇。テラさんこと寺田ヒロオ(本木雅弘)の視点から、素朴なタッチで昭和30年代の若手漫画家たちの生態が語られる。
映画としては、きわめて不親切である。登場人物紹介は無く、トキワ荘メンバーはもちろん、その周辺の人物(水野英子、棚下照生、石森姉など)も当然のように登場するので、『まんが道』などであらかじめ予備知識を得ていない観客にとっては、キャラクターを見分けるだけで一苦労であろう(なにしろ、手塚治虫すらまったくオーラがないのだ)。また比較的史実に即して作られているため分かりやすい盛り上がりはなく、ひたすら断片的な日常描写が散りばめられていく構成はどうにもとっつきづらい。日本漫画界においてきわめて重要な役割を果たしつつも、理想に破れて筆を折った寺田ヒロオという人物を軸に据えておきながら、その掘り下げ方もいかにも表層的である。「あ、『松葉』のラーメンだ」「藤子コンビの部屋にZ旗が飾られてる!」といった、トキワ荘ファンの「答え合わせ」的な楽しみ以外は見出し辛いと言わざるを得ないだろう。
もっとも、役者陣の好演と全体に漂うゆるやかな雰囲気に助けられている部分は大いにあり、例えば新漫画党の会合シーンなどは、「この人たちは確かにこの場に存在していたのだ」とハッとさせられるリアリティがある。時代を瞥見する史料としては相応に興味深い作品とは言えるが、この題材、この役者陣でどうしてそれ以上のものが作れなかったのか、という無念さも際立つ。漫画を描く人びとを題材にしながら、この映画はあまりに「漫画」的な楽しさからはかけ離れている。それは果たして、監督の意図したところなのだろうか。
R

Rの感想・評価

3.0
神保町シアターで鑑賞。

ゆったりとした時間の流れの中での物語がホノボノとしている。
トキワ荘に、集まり散じる漫画家たちの想いが伝わる「実話に基づいたフィクション映画」。

この映画、時間経過を描くシーンでの編集が上手くて、なかなか良かった。

昭和を描く前半シーンで「昭和当時の白黒写真を使うのはイイの?」と思ったが…。
mon

monの感想・評価

4.5

『青春は体力だと思います。夢を見るにも体力がいる。その上で怒ったり叱ったり、彼らには心の体力もあったんでしょうね』


生瀬さんの言葉です。
最近は完徹も出来なくなってきて、ちょっと眠ろうを繰り返してばかりいたから、これを聞いて妙に納得してしまった。
2年前は寝ずに出社できたのになぁ、と思うとちょっと寂しい。


当時はまだ漫画家に市民権なんてなかった、そう語るのが恥ずかしかった、と赤塚さんは言う。
彼の目には、今この日本が、世界が、どう映っているだろう。
報われる努力ばかりじゃない。
でも努力した人だけが見れる景色があるのも事実なんだよね。
suzu

suzuの感想・評価

4.3
この映画は、寺田ヒロオという一人の漫画家とトキワ荘というアパートに住んでいたプロの漫画家とその周辺を描いた事実に基づいたフィクションである。

フィクションではあるが、まず、実在する漫画家本人と映画で演じている役者を一致させなければいけない、ちょっと難解な映画だった。

藤子不二雄は、2人1組なので容易にわかるが、赤塚不二夫と石森章太郎のふたりを、役者と本人とを一致させるまで、かなりの時間を要した。大河ドラマのようにテロップをつけると容易に分かるがそれでは、野暮ったくなってしまう。難しいところだ。

多少、トキワ荘の関連書籍等で予備知識が必要な映画だと思うが、この映画で描かれている寺田ヒロオという人物が、人に影口もたたかれることもない本当にいい人でトキワ荘の住人からも好かれていたということが分かる映画である。

追記

近年、劇中の舞台となったトキワ荘が東京の椎名町に当時のおもむきそのままで復元された。(寺田ヒロオの部屋は、トキワ荘通りお休み処という施設の2階に復元されている)映画の聖地巡りをしてみるのも一興かと思う。
chuchuyama

chuchuyamaの感想・評価

2.7
もうちょっとわかりやすい熱みたいなものがあっても良かったんじゃないかな。漫画家達の若かりし青春の話なんだから、もうちょっと漫画的でも。。
終始静かでテンション低くて、淡々と描いたという表現が極めてしっくりくる映画。

こういう映画好きな人は好きなんだろうけど、自分は楽しめず。
藤子Aのまんか道や石森章太郎の章説トキワ荘など成功者側から見たトキワ荘に対し本作はモッくん演ずるテラさんに焦点。
当時LDにて一人鑑賞。
【古き良き時代の大御所達の青春】

元々藤子不二雄さんが大好きで、
まんが道(漫画)→まんが道(ドラマ)→トキワ荘の青春
と順に観てきました。

作者が違うので当然主人公、視点も違うし、
皆さま何十年前の記憶を元にしてるので、
多少の差異はありますが描いてる時代やエピソードは大体同じです。

後に大成した人もいれば、
挫折して筆を折った人も居ますし、
悲しい別れを経験したりと、
おそらく2時間くらいでは表現出来ないのか、
予備知識的な…
バックボーンがわかってたら
大変面白い映画なのですが、

今の漫画の礎を作ってきた方々の伝説のお話なので、
『トキワ荘』や、漫画自体あまり見られない方が、
いきなりこの映画を観たら、少し成り立たないのかも知れません。

(数歳の差ですが)神様手塚治虫との関係性、
先に居た寺田ヒロオや藤子不二雄と石森章太郎との関係
その石森章太郎と赤塚不二夫、
...とさらにその住人と通い組...。

万人受けはしませんが、個人的には大好きでした。
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