トキワ荘の青春の作品情報・感想・評価

「トキワ荘の青春」に投稿された感想・評価

マミ

マミの感想・評価

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全てが良かった。
寺さんを演じるモックンがあんなに素敵な役者だとは知らなかった。

あんなアパートで暮らしてみたい。川の字で寝るところ、火鉢、こたつ、廊下掃除、いろんな場面が忘れられない。

1時間6分頃、バッハの管弦楽組曲第2番Rondeauが聴こえてきた。

BWV1067
東京豊島区にかつて建っていた木造アパートトキワ荘で生活し、世に名だたる名作を生み出したレジェンド漫画家達の実話を基にした物語。安孫子先生の描いた「まんが道」ではトキワ荘での生活は明るいタッチで描かれていたが、この作品は暗い影のようなシーンも映しており、静かに現実を流しているように感じた。出演している俳優達が、当時は無名だったかもしれないが、本木康弘、古田新太、生瀬勝久、阿部サダヲなど、軒並み今では人気俳優となっており、非常におもしろい作品である。
amin

aminの感想・評価

3.8
藤子不二雄@が語る『まんが道』では、明るい部分が多いけど、暗部とまでは言わないが、この映画では描くことの厳しさがよく描かれている。つげ義春が出て来たりと、やはり『まんが道』には出て来ない作家がいて、多視点的に「トキワ荘」のことを補完できる。寺田ヒロヲの正義感と使命感、純粋さに胸を射抜かれる。
東京都豊島区にある木造アパート「トキワ荘」には手塚治虫が住んでおり、日々編集者たちが足しげく通っていた。手塚が引っ越すと、藤本弘/藤子・F・不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫など若き漫画家の卵たちが続々と入居していく。もともとこちらに住んでいた同じく漫画家の寺田ヒロオを中心に”新漫画党”を結成し、皆『漫画少年』の投稿仲間として励まし合いながら研鑽していくのだが…。

かつて多くの漫画家たちが有名になる前に同じ屋根の下で暮らしたというトキワ荘での逸話をフィクションも交えながら描いた青春群像劇。ビッグネームが次々と登場するのも楽しいのですが、演じている役者さんも今となってはビッグネームばかり!寺田役の本木雅弘さんはじめ、今ドラマでも話題の阿部サダヲさん、古田新太さん、生瀬勝彦さん他今を時めく個性派のバイプレイヤーたちの夢の共演を観られて嬉しかったです。

何気ない漫画家たちの日常がまるでドキュメンタリーのように淡々と綴られていくのですが、みんなで狭い部屋に集まって鍋をつついたり、時に〆切に追われる誰かのために背景や色付けを手伝ったり…。そういう当たり前の日常が振り返ってみると何よりも愛おしくてかけがえのないものになるんですよね。古き良き時代の青春の1ページにじーんとしてしまいました。
しかし、そんな感動的な側面のみならず、本作がリアルなのは全員が漫画家として花開くことはできなかったということ。馴れ合いで一緒にいるわけではなくて、みんな本気で漫画に向き合っているからこそこうなってしまうんだけれども。それにしても売れていってどんどん忙しくなる仲間たちを横目に、いつまでも貧しい状況が変わらない寺田たちの姿は切なかったです…。

それにしても素晴らしい時代。これだけの巨匠たちが同じ場所で夢に向かって邁進していたって、本当に鳥肌モノの事実ですよね。今もなお彼らが残してくれた名作たちが国民に愛されていると思うと、ますます胸がいっぱいになります。
rumrum

rumrumの感想・評価

4.0
傑作!
本木雅弘さんが静かな佇まいのトキワ荘のリーダーを演じていて素晴らしい。
阿部サダヲさんも藤子さんを演じていて私は阿部サダヲさんが好きだからすごく良かった。
学校で、試写会。
デジタルリマスター版を鑑賞。
Michacha

Michachaの感想・評価

3.6
トキワ荘ミュージアムを見学してからの鑑賞だったので、ああ、こういう感じで暮らしていたのねとより近く感じられた。

そもそもそこまで知らない世界の話しだけど、名前も作品も知ってる人たちの若かりし頃。そんな苦労があったんだなぁとしみじみ思いました。
仁

仁の感想・評価

3.6
情熱の表現は「勢い」だけじゃなかった。

後に巨匠となる若者たちが切磋琢磨した場所を描く上で、もっと派手にストーリーを作ることなんていくらでも出来たと思う。でも敢えてそうせずに静かな時間の共有を見せているのが良い。だから映画として特別面白いわけではないけど、フィクションのわざとらしさも無い。本当にトキワ荘はこんな感じだったのかもって思える。

トキワ荘のメンバーを演じている当時無名だった俳優さん達が今見るとすごく豪華キャストなのも、何か運命のいたずらを感じる。って言ったらカッコつけすぎか。
本木さんの優しい語りが心地良い…

ちゃんと情報入れとけばもっと楽しめただろうなぁ。
同じ目標を持って時代の流行も知りつつ
それでも描きたいものを一心に描き続ける
同志として一つ屋根の下で過ごす。
が、売れても辞めてもどちらにせよ
トキワ荘から巣立って行く。
彼らの日々は厳しくとも
とても重要で楽しいそうだが
人生の中の少しの間のことでしかない、
そんなどこか物悲しい雰囲気がある作品だった。
でもなんか羨ましかったな。
エンドロールがジ〜ンとくる。
人間の悩みとか苦しみとかって思ってたよりずっと不変的だな、道具や機能を増やしても。
藤子不二雄Aさんの「まんが道」を何度も読んでいる身としてはこの映画も普通に面白く観れた記憶。
藤子不二雄コンビの身長が本人の方とは違うのが気になるものの
俳優さんたちはトキワ荘で青春を過ごした漫画家の方々である役どころをそれぞれ熱演していて、
会ったことがないとはいえ阿部サダヲさんは藤子F不二雄こと藤本弘さん役、そして本木雅弘さんも存在感が強くてテラさん役としてとてもしっくりきていると素直に思える。
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